元横浜市立大学大学院 医学研究科 病態免疫制御内科学 教授
第15回国際ベーチェット病会議会長
神奈川県感染症医学会 理事長(平成24年9月~現在)
AIDSネットワーク横浜 顧問(平成24年4月~現在)
神奈川難病財団副理事長(平成19年4月~平成24年3月)
「“地域で患者さんと接しながら、呼吸器内科の専門医療を提供したい”という熱い意欲に負けて医局を送り出しました」
理事長の三島 渉君は、横浜市大を卒業後、2年間の研修の後、私が横浜市立大学医学部第一内科学教授に就任した最初の年に入局してきました。
入局後は、三浦市立病院に赴任し、地域医療や救急医療に熱心に取り組み、内科医として若いながらも優れた診断能力を発揮して、患者さんはもとより、看護婦さんや同僚の医師らからも信頼され高い評価を得ていました。
その後、大学院に進学して、先端医療に関する基礎研究に熱心に取り組み優秀な成績で医学博士を取得しました。
大学院卒業後は、横浜船員保険病院(現 横浜保土ケ谷中央病院)呼吸器内科で、呼吸器内科専門医として臨床に取り組むとともに、大学での医学研究も継続していました。
将来は、米国での留学の後、大学病院で呼吸器内科を背負う医師として働いてくれることを期待していたため、突然、「医局を退職して、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニックを開院したい」との申し出があった際には、大変驚くとともに思い留まってくれるように説得をしましたが、地域医療の現場での経験を踏まえ「地域の第一線で患者さんと接しながら、呼吸器内科の専門医療を提供したい」という熱い意欲に最終的には「頑張ってください」と言って送り出しました。
その後、彼は呼吸器内科医として、プライマリーケアでの患者数が非常に多い、慢性咳嗽(長く続く咳)と喘息の診療に力を入れ、活躍しています。
最近は、患者さん向けの禁煙教育の小冊子も刊行し、健康維持のための啓蒙活動にも大変熱心に取り組んでいます。
三島君は、以前から人間的にも暖かい人でしたが、今も患者さんにやさしいと聞いています。大学および地域の一線の病院で培った診療技術をさらに磨きをかけながら、今後の地域医療での活躍を祈っています。
東海大学医学部専門診療学系小児科学 教授
東海大学付属病院で小児の呼吸器・アレルギー外来を専門に担当しています。
最近の小児のアレルギー疾患の増加には目を見張るものがあります。ぜんそくはアレルギー疾患の代表で、受診する患者さんも数多くおられます。
専門外来として最も気を使うのは、年齢の低いお子さんたちのぜんそくを見逃さないこと、年長のお子さんたちの必要十分な投薬と管理指導でしょうか。大人になるまでに十分、治しておかないといけないのですが、「かくれぜんそく」と呼ばれるような放置されてしまった例や、少し良くなると通院しなくなってしまう例には頭が痛いものがあります。
ぜんそくの診断がはっきりしない方、ぜんそく発作がたびたび起こる方は、是非一度、専門医の診察を受けることをお勧めいたします。
横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニックの三島 渉先生は呼吸器内科がご専門で、その幅広いご経験から、安心して小児のぜん息治療を任せられます。
ぜんそくは十人十色の病気ですので、しっかりと診断し、ひとりひとりの患者さんに合った薬の選択や指導を行うことが重要ですが、三島先生はよく患者さんのお話を聞かれ、アレルギーの検査をもとに最適な治療と指導をなさいます。大人までぜんそくを持って行かぬよう、より良い治療を多くの子どもさんが受けられることを望むものです。