気管支炎とストレスにはどんな関係がある?
咳や痰、発熱というような、一見ただの風邪のような症状の急性気管支炎。そして、慢性的(長期間、持続的)に咳や痰などの症状が続く慢性気管支炎。どちらの気管支炎もQOL(生活の質)を大きく低下させる病気です。
気管支炎を予防するためには、タバコの煙やウイルスなどから身を守ることに加えて、「ストレスを溜めない」ことも重要です。
この記事では、そんな気管支炎とストレスの関係と、ストレス緩和におすすめの方法をご紹介します。
目次
1.気管支炎とは?
気管支炎は、数日から数週間で治まる「急性気管支炎」と、長期間(数年以上)咳や痰などの症状が続く「慢性気管支炎」に分類できます。
急性気管支炎の大半は、ウイルスなどの感染によっておこる一般的な風邪に併発して発症します。一方、慢性気管支炎の場合は、長期間の喫煙に伴う気管支の炎症が原因の大部分を占めると考えられています。
つまり、気管支炎とは、ウイルスや細菌、喫煙などで身体が感じる「ストレス」によって気管支に炎症が起きている状態であるといえます。
◆「咳が止まらない。もしかして、気管支炎かもしれません」>>
さらには、このような「外的要因」だけではなく、心の内側から発生する「内的要因」も重要なストレスの原因となり得るのです。
2.気管支炎にはストレスが大敵
タバコなどの外的ストレスが体に影響を与えることはイメージしやすいでしょう。一方、内的ストレスが体に与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか。
2-1.ストレスによる免疫力の低下
心と体のつながりは、現代の科学において徐々に解明されており、こころに受けたダメージ(ストレス)が、体の健康に影響を及ぼすことが分かっています。
【参考情報】『からだの病気とこころ』eーヘルスネット|厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart-summaries/k-05
私たち人間の体の中では、自律神経系、内分泌系(ホルモンを調節している)、免疫系などと呼ばれる細胞が常に活動しており、体を正常な状態に保つように働いています。
【参考情報】『Autonomic Nervous System』Cleveland Clinic
https://my.clevelandclinic.org/health/body/23273-autonomic-nervous-system
しかし、過度なストレスによってこころにダメージを受けると、これら細胞の活動が大きく乱れることとなります。
ストレスによって女性の月経周期が乱れたり、便通に異常が生じたりする話もよくありますが、これは自律神経系や内分泌系のバランス異常が一因となっている場合があります。
同様に、ストレスは自己免疫機能にも悪影響を及ぼすことで、ウイルスや細菌に対する免疫力を低下させます。
そのため、気管支炎の患者さんにとっては、ストレスによって咳や痰などの症状が悪化したり、気管支炎の治りが遅くなったりするなどの影響があると考えられます。
2-2.ストレスと上手く付き合って気管支炎を予防するには
気管支炎を予防・治療するためには、禁煙などの生活習慣の改善はもちろん、過度なストレスを溜めないようにする工夫が重要です。
ストレスを避けることができるのであれば、それに越したことはありませんが、現代社会で生活している限り、ストレスをゼロにすることは不可能でしょう。
だからこそ、「ストレスと上手く付き合う方法」を見つけていくことが大切です。
そこで、気管支炎の方にもおすすめできる、ストレス発散方法を紹介します。
2-2-1.運動で呼吸機能を強くする
気管支炎、特に慢性気管支炎の患者さんは、気道の粘膜に慢性的に炎症が起きているため、呼吸機能も低下しやすくなっています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、著しく呼吸機能が低下した患者さんに対しては、呼吸リハビリテーションという運動療法が行われることもあるように、運動が呼吸機能に与える効果は期待できます。
そのため、気管支炎の患者さんにとっても、軽い運動でのストレス発散はおすすめです。
ストレス発散には、ウォーキングやヨガなどの軽めの運動が効果的であることが知られています。
ただし、激しい咳や痰・発熱などの症状がある方は控えてください。また、主治医と相談の上、適切なレベルの運動を行ってください。
2-2-2.入浴でストレス緩和
気管支は、空気の乾燥によってダメージを受けやすいため、症状緩和には加湿が効果的です。そのため、加湿とストレスの緩和が同時に行える入浴は、とてもおすすめです。
38度~42度程度のお風呂で、ゆったりと過ごすことで、心や体の疲れを癒し、ストレスを取り除く効果が期待できます。また、血行が良くなることで、新陳代謝を上げることができます。
心の疲れだけでなく、気管支のストレスも緩和してあげましょう。ただし、急性気管支炎による発熱やその他症状がある人、他に基礎疾患がある人などは、主治医と相談しながら入浴を行ってください。