当院では、“環境整備“という取り組みを行っています。
環境整備とは、読んで字のごとく仕事をやりやすくする環境を「整えて」「備える」ことです。
“毎月の環境整備”では、班ごとにどの場所をやるか計画を立てて、
①整理(捨てる)
②整頓(揃える)
③清潔(きれいに保つ)
の順で環境整備を行います。
また、“毎日の環境整備”では、割り当てられた小さな範囲を10分間徹底的に“清潔”にします。
このように聞くと、「結局、掃除でしょ?」と思うかもしれませんが、実は違うんです!
環境整備の目的は、よい社風をつくり、社員の人間性を高めること。
「掃除を学ぶ」のではなく、掃除を通して職場で働く人同志の心を通わせ、良い仕事のやり方や、ムダ・ムラ・ムリに気づく人間になるためのトレーニングなんです。
例えば、クリニックの床にゴミが落ちていて、通りかかったスタッフがゴミを拾わずにスルーしたとします。
そのようなスタッフが、患者さんの気持ちに寄り添った対応ができるでしょうか?
もしかしたら、困っている患者さんがいてもスルーしてしまうかもしれません。
汚いことに気が付けない人は、患者さんの心にも気づくことはできないのです。
環境整備を行い、一つの場所を徹底的にキレイにすると、他の汚い部分に気づくことができます。
小さな汚れに気づける感性を持っていると、相手の小さな心の変化にも気づくことができるので、患者さんの心にそった仕事をすることができます。
みんな、始めは掃除との違いがよくわかりませんでしたが、やっているうちに汚れている部分が目について綺麗にしたり、もっと効率のいい仕事のすすめ方はないか新たなアイデアを考えて改善できるようになりました。
もちろん、スタッフ同志のコミュニケーションも良好で、毎日楽しく仕事ができています。
環境整備は当院の文化として、これからも続いていきます!