エントリー

看護師が働ける病院以外の職場12選|自分に合う職場が見つかる

最終更新日 2024.5.26


看護師を続ける中で、病院以外の職場へ転職を考える方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、病院以外の職場別で特徴や働くメリット・デメリットを解説します。自分に合った職場選びがしたい方、転職で後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.クリニック


看護師として働ける病院以外の職場として、最初にクリニックをイメージする方も多いのではないでしょうか。

では、クリニックの特徴や看護師として働くメリット・デメリットについてお伝えします。

1-1.内科・外科クリニック

クリニック看護師の特徴は、以下のとおりです。

・各診療科特有の検査や技術を極められる
・残業が比較的少ないためプライベートの時間を作りやすい
・夜勤がないため生活リズムが一定

各診療科の技術を極めたスペシャリストとしてキャリアアップできます。例えば、呼吸器内科なら「呼吸機能検査」や「禁煙カウンセリングスキル」などがあります。
これまでのキャリアを活かし、より専門性を高めることもできるでしょう。

一方で、急性期看護や最先端の技術には触れにくいデメリットもあるため、注意が必要です。

1-2.美容クリニック

美容に興味があれば、美容クリニックで働く方法もあります。

美容クリニックは自由診療であるため基本給が高く設定されていたり、インセンティブ制度(歩合制)が導入されていたりしており、努力した分が給料に反映されやすいことがメリットです。そのため、仕事に対するモチベーションも上がりやすいでしょう。

また、施術の練習として実際の治療を受けられることもあり、高額な美容代を節約できる可能性もあります。

1-3.健診クリニック

外来業務や医療処置をメインに働きたいなら健診クリニックがオススメです。

健診クリニックの特徴は、以下のとおりです。

・採血や検査介助など医療処置がメイン
・患者数が多いため検査のスピードが求められる
・予防医療に関われる

患者と関わるよりも医療処置をしたい方に向いています。一方で、患者数が多いためスピード感を持って仕事をさばくスキルが求められるでしょう。

2.在宅・施設看護


利用者の生活支援をする看護なら在宅・施設看護師がオススメです。

では、在宅・施設看護師の特徴や働くメリット・デメリットについて紹介します。

2-1.訪問看護

利用者の日常生活支援を中心に看護したいなら訪問看護が良いでしょう。

生活環境に合わせて医療処置の継続方法を考えたり、利用者・家族へ医療・生活指導を行ったりします。訪問中は利用者のためだけに時間を使えるため、ゆっくり関わる看護に興味がある方にオススメです。

一方、在宅に物品がそろっているとは限らないため、ある物で工夫する力が求められます。看護師として臨床経験を積み、基礎看護技術や応用力を習得しておくと強みになります。

2-2.特別養護老人ホーム

要介護3以上の入居基準が定められた特別養護老人ホームで看護師として働く方法もあります。

特別養護老人ホームの特徴は、以下のとおりです。

・要介護3以上が入居基準
・日常生活支援などの介護サービスが中心
・夜勤がない可能性が高い

介助度の高い方の日常生活支援が中心であるため、体力面に自信がある方に向いています。また、看護師の夜間配置義務はないため、オンコールや夜勤自体のない職場もあります。

2-3.有料老人ホーム

自立・要支援・要介護の方が入所する有料老人ホームも看護師として働けます。

身体介護や日常生活支援が中心で医療処置を行う場面は少ないのが特徴です。医療処置が苦手な方や、特別養護老人ホームよりも介助度が低い方の看護がしたいならオススメです。

2-4.デイサービス(通所介護)

デイサービス(通所介護)とは、介護施設に日帰りで通いながら介護ケアを受ける施設のことです。在宅で生活中の要介護認定(要介護1〜5)を受けている方が対象で、食事や入浴のサポートのほか、レクリエーションや機能訓練などの支援も行います。

社会的孤立の予防やご家族の介護負担の軽減など、デイサービス看護師の担う役割は大きいでしょう。

3.児童福祉施設


児童施設は看護師の転職先としてあまり馴染みがないのではないでしょうか。

看護師として新たなキャリアアップをお考えの方は、参考にしていただけると幸いです。

3-1.保育園

看護師として働ける保育園には、以下の2種類があります。

私立:厚生労働省が看護師の常駐を義務付けている(規模を問わず最低1名在籍)
公立:看護師在籍は努力義務程度(看護師在籍していない園もある)

主な仕事内容は、園児の体調管理や健康診断の補助・衛生指導などです。

子どもは自分で症状を訴えるのが難しいため、観察力や小さな変化に気づけるアセスメント能力が求められます。また、保育士の補助的な役割を担うこともあるため、子どもと関わるのが好きな方、小児科経験がある方に向いているでしょう。

3-2.乳児院

乳児院とは、様々な事情で家族と過ごすことが難しい乳児を保護する施設のことです。対象は0~2歳児であり、持病や虐待の経験のある子もいるため、医療的な視点から観察できる看護師の存在が大きい職場です。

24時間体制で夜勤が含まれるケースが多いため、子育て世代の転職には不向きでしょう。一方で、子どもの心と身体の両面のサポートを中心に親密に関われ、そばで成長を見守れることからやりがいを感じやすい職場でもあります。

4.そのほか


この章では、その他の職場について紹介します。

4-1.産業看護師

産業看護師として働く方法もあります。

産業看護師の特徴は、以下のとおりです。

・企業に設置された医務室や健康管理室で勤務
・従業員の心身の健康管理がメイン
・企業によっては治験コーディネーターとしてのキャリアもある

夜勤がないためワークライフバランスが整えやすいメリットがあります。また、製薬会社などに就職できれば、治験コーディネーター(薬治験における治療サポートをする人)としてのキャリアアップも可能です。

医療処置をする機会が減る一方で、健康管理や予防医療という観点で看護ができます。

4-2.一般企業

一般企業の看護師として従業員の医療・看護的なサポートを担うキャリアもあります。他にも医療機器メーカーであれば、医療製品の品質管理などの面から患者や利用者を支援できます。

オフィスで働く人と同じように規則的な勤務ができ、患者以外の人との関わりも持てるため、病棟経験のみの方には新鮮な職場かもしれません。

4-3.国・地方自治体

各自治体の保健所・保健センター、都道府県立・市町村立の病院や診断所、看護学校の教員としてキャリアアップもできます。公務員であるため給料が安定しやすく、保健所や看護学校の教員なら夜勤がないためワークライフバランスを整えやすいことも 強みです。

5.おわりに

看護師として活躍できる病院以外の職場について紹介しました。幅広いスキルが求められる看護職は責任が重く、覚えることが多い反面、様々な職場で需要の高い仕事でもあります。そして、あなた自身の特性やキャリアアップに合わせて職場を選びやすい強みもあります。

興味のある分野や職場で重視したいことをもとに、自分に合った職場選びができるようになりましょう。

©︎ ファミリーメディカル All Rights Reserved.