今回は管理栄養士が活躍するデスクワーク中心のお仕事の魅力についてお伝えいたします。
管理栄養士がデスクワークを選ぶ理由はいくつかありますが、代表的な3つをご紹介したいと思います。
管理栄養士のデスクワークはさまざまなニーズに対応できる仕事となっています。
現場で経験を得ることだけでなく、デスクワークから得られることもたくさんあります。
さまざまな働き方がある中で、自分自身の理想的なスタイルを見つけるきっかけとなると嬉しいです。
それでは管理栄養士がデスクワークを選ぶ理由をご紹介していきます。
1.デスクワークを選ぶ理由
(1)体力的な負担が少ないデスクワーク
調理業務や現場での指導に比べて体力的な負担が少ない点が魅力です。長時間の立ち仕事や重い食材の運搬がないため、体調に配慮しながら働き続けたい人に向いています。また、デスクワークはオフィス内での作業が主となるため、天候や季節による影響を受けにくいというメリットもあります。
(2)専門知識を活かせるデスクワーク中心の管理栄養士の仕事
栄養学の専門知識を活かして、データ分析や研究、書類作成、教育資料の作成などに取り組む機会が多いです。これにより、現場で得た経験を活かしつつ、より専門的な業務に挑戦することができます。
(3)ワークライフバランスの向上 デスクワーク
比較的定時で終わる業務が多いため、ワークライフバランスを重視する人にも適しています。特に、育児や介護など家庭の事情と仕事を両立させたい人にとっては、勤務時間が安定しているデスクワークは非常に魅力的です。
2.デスクワーク中心の管理栄養士の仕事
では実際に管理栄養士が活躍するデスクワークの仕事内容や職場についてお話します。
デスクワークを主とする管理栄養士の仕事内容は多岐にわたります。
代表的な業務内容を4つご紹介します。
(1)栄養計算やメニュー開発
栄養計算やメニュー開発に携わることが多いです。
病院や福祉施設、給食センターなどで、栄養バランスの取れた食事を提供するために、栄養成分を計算し、食事プランを作成します。また、食品メーカーでは、新商品のメニュー開発やレシピ作成にも関わることがあります。
(2)栄養指導資料や教育プログラムの作成
栄養指導を行う際に使用する資料や、教育プログラムの作成もデスクワークの一環です。
特に、学校や保健センター、企業の健康管理部門などで、社員や地域住民向けの栄養教育資料を作成し、健康増進のためのプログラムを企画・実施する役割を担います。
これには、パンフレットやプレゼンテーション資料、動画コンテンツの作成も含まれます。
(3)データ管理と分析 病院や研究機関
患者の栄養状態や治療効果を評価するために、データの管理や分析を行います。これには、食事摂取量や栄養バランス、血液検査の結果などのデータを扱い、必要に応じて治療計画を見直すことが含まれます。また、研究プロジェクトに参加する場合、栄養に関するデータを収集・解析し、論文や報告書を作成することもあります。
(4)栄養関連のマーケティングや商品企画
食品メーカーや健康食品企業では、管理栄養士がマーケティングや商品企画の担当者として働くことがあります。市場調査を基に、新商品の開発や既存商品の改善に関わるほか、栄養に関する専門的なアドバイスを提供します。また、消費者向けの栄養情報の発信や、製品のPR活動にも携わることが多いです。
3.デスクワークをする際の注意点
デスクワーク中心の仕事には多くの利点もありますが、いくつかの注意点もあります。
特に、デスクワークの特性からくる健康リスクやスキルの維持・向上に対する意識が強く求められます。
(1)身体のケア
デスクワークは、長時間座りっぱなしになることが多いため、肩こりや腰痛などの身体的な問題が発生しやすいです。適度な運動やストレッチを取り入れることで、体のケアを怠らないようにすることが重要です。また、定期的に休憩を取り、目や姿勢のケアも心掛けることで自身の健康を保つことができます。
(2)スキルの維持と向上
デスクワークが中心になると、現場での経験が減少する可能性があります。そのため、栄養学の最新情報を常に追い続け、スキルの維持と向上を図ることが求められます。定期的にセミナーや研修に参加し、新しい知識を取り入れることが大切です。SNSの発展により多くの情報を得ることが可能です。現場経験が少ないことをマイナスにとらえずSNSを活用し、自身のスキルUPをしていきましょう。
(3)コミュニケーション能力の維持
デスクワーク中心の仕事は、同僚や顧客とのコミュニケーションが減少する場合があります。これにより、コミュニケーション能力が低下するリスクがありますので、意識的に他部署との連携を図ったり、社内外のネットワークを維持・拡大することが重要です。
先ほどもお話しましたSNSを活用することで広い範囲で多くのコミュニケーションを取ることもコミュニケーション能力の維持 の向上に繋がります。
4.まとめ
管理栄養士としてデスクワークを中心に働くことは、体力的な負担が少なく、専門性を活かしながら長期的にキャリアを築くための魅力的な選択肢です。
医療機関や企業、教育機関、行政機関など、さまざまな職場でのデスクワークに関わる業務は多岐にわたり、それぞれに応じたスキルや知識が求められます。
専門的な知識のスキルアップは特定分野の専門性を高めることにより、自身のこれからの活動範囲を広げるチャンスです。
また、データ分析をする職場では、未来の健康向上に繋がる分野でもあります。
現在は、どこかに属することもなく独立してフリーで活躍する管理栄養士も多くいます。
多岐にわたる働き方があるからこそ、活躍する場は無限といえるのではないでしょうか。
栄養のプロとして自分自身の得意なことを活かせる働き方をぜひ見つけてみてくださいね。