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デイサービスとは?介護分野における役割と重要性をご紹介!

最終更新日 2024.10.31


私たちファミリーディカルは呼吸器疾患の早期発見・早期治療を目指した専門クリニックとしてスタートし、現在では東京、横浜に4院を運営する地域密着型の呼吸器内科です。
そんな当院が新たに「ブルーミングケア横浜小机」としてデイサービスの運営を始めることになりました。
現在、12月OPENに向けて準備を進めております。

今回のブログでは今後より一層必要性の増す、デイサービスと介護についてご紹介していきます。

1.デイサービス(通所介護)とは?


「デイサービスって何をしてくれるの?」
「利用条件は?」
と、このように考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、そもそもデイサービスとは何かについてご紹介します。
 
デイサービスとは、要介護1〜5の認定を受けた人に対して、通いの介護サービスを提供する、介護保険制度に基づく介護サービスの一つです。

要介護状態になった方が、自宅で生活しながら日帰りで施設に通い、食事や入浴、機能訓練(運動や体操、リハビリ)などのサービスを受けることができる場所です。

また、利用者同士の交流もあるので、社会との繋がりを保ち、こもりきりの生活をしている方の孤独感の解消にも役立っています。
利用者本人にとってはもちろん、介護を担う家族にとっても負担を軽減できるため利用者とその家族双方にとって非常に有用なサービスとなっております。

自宅での生活を維持しながら、一定のサポートを受けることができるこのサービスは、利用者が可能な限り、自宅で自立した日常生活を送ることができるようサポートを目的としています。

デイサービスの利用を検討しており、まだ要介護認定を受けていない方は、
まずは近くの地域包括支援センターに相談してみましょう。
主な対象は高齢者ですが、障害のある方も利用することができます。

2.介護分野におけるデイサービスの役割


デイサービスにおける介護の役割は、利用者が充実した日常生活を送ることができるよう、生活全般をサポートすることです。
施設との行き来には、利用者のご自宅から施設まで送迎してくれるので、送り迎えの負担もありません。

2-1.身体介護

デイサービスの基本的な業務において、身体的介護は欠かせません。
利用者の身体機能の維持や向上を目指します。
中には、自力で移動することや食事、入浴が難しい方も多いため、そのような方々に対して適切な介護を提供します。

具体的なお仕事内容は以下の通りです。
・食事介助:食事の準備、食事のサポート、口腔ケアなど
・入浴介助:入浴の準備、身体洗浄、着替えのサポート
・排泄介助:トイレへの移動、排泄の介助、おむつ交換など
・移動、体位変換:ベッドから車椅子への移動、体位変換など

これらのサポートを提供することで、利用者は安全に日常生活を送ることができ、
利用者だけでなく、家族も安心することができます。

2-2.機能訓練(リハビリ)

利用者の身体機能を維持・向上・回復させ、自立した生活を送ることができるようにデイサービスでは機能訓練が行われます。

@機能訓練の目的
・身体機能の維持、回復:筋力低下、バランス機能低下などの身体機能の低下
 を予防、改善し日常生活における動作の自立度を高めます。
・QOL(生活の質)の向上:身体機能の改善により、日常生活での痛みや不安を
 軽減し、生活の質の向上に貢献します。
・重症化予防:身体機能の低下を早期に発見し、適切な介入を行うことで、
 要介護状態の重症化を予防します。

@機能訓練の内容
・運動療法:筋力トレーニング、関節運動、歩行練習など、身体機能の改善を
 目的とした運動を行います。
・日常生活動作訓練:食事、着替え、歩行など、日常生活に必要な動作の練習を
 行います。
・認知機能訓練:計算問題や記憶ゲームなど、認知機能の低下を予防、改善する 
 ための訓練を行います。

専門の理学療法士や作業療法士が利用者一人一人の身体状況に応じたプログラムを作成し、支援するための重要な役割を担っています。
このような訓練を通して、転倒における怪我のリスクを減らし、利用者の「できること」を増やすことで、自信や生きがいを感じることができ、日常生活に対する意欲も向上します。

2-3.心理的ケア

デイサービスは身体的なケアだけでなく、利用者の心の健康にも深く関わります。
特に、高齢者の方々にとって、社会の繋がりが薄れ、孤独感を感じやすい状況下において、デイサービスでの心理的ケアは非常に重要です。
デイサービスでは利用者が楽しい時間を過ごせることができるように、スタッフが積極的に利用者とのコミュニケーションを取り、心の安定を図ることで、QOLの向上に貢献します。

2-4.レクリエーション活動

デイサービスでは、身体介護やリハビリだけでなく、利用者が楽しめるレクリエーション活動を実施し、心身の健康をサポートします。

例えば、以下のようなレクリエーションを実施します。
・風船やお手玉を使ったゲーム
・ラジオ体操やリズム体操
・クイズやなぞなぞ問題
・手芸や工作
・合唱や楽器演奏 など

これらの活動は、楽しみながら身体や頭を使うことができるため、他の利用者と会話するきっかけを作ることができます。
また、適度に体を動かしたり、手先や指先を使い、物事を考えることが増えるため、身体機能の維持に加え、認知機能の向上や気持ちをリフレッシュさせることにも繋がります。

3.デイサービスの重要性


少子高齢化が進む中で、デイサービスの重要性が増しています。
デイサービスを利用することは、単に身体的なケアにとどまらず、利用者の方々の心身両面の健康を維持することに役立ちます。
利用者本人やその家族にとって多くのメリットがあります。

・外出の機会ができるため、太陽光を浴びることができる
・機能訓練などにより、身体機能の維持・向上ができる
・食事が偏りやすい高齢者の食生活を考慮した、バランスのとれた食事の提供
・他利用者との交流があるため心の健康の維持や認知機能の維持・向上も期待できる
・プロが介助してくれるので安全に入浴・排泄をすることができ、介護する家族の負担軽減

など様々です。

4.デイサービスの課題と改善


今までデイサービスには多くの利点があることを紹介してきましたが、一方で、いくつかの課題も存在しています。

4-1.介護職員の不足

高齢者の増加、利用者の増加に伴い、介護職員の不足が深刻化しています。
せっかくご利用いただいているのに一人一人に十分な時間がかけられない場合もあります。
専門的な知識が必要になることもあるので、専門性の高い人材の確保も難しく、質の高いサービスの提供が困難になるケースもあります。
これらの課題を改善するために介護職員の待遇改善、キャリアアップ支援、専門性の高い人材の育成や医療機関、福祉サービスなどの地域住民との連携の強化も行われています。

4-2.ご家族の費用面での負担

デイサービスは、利用者の方の生活の質の向上や、ご家族の介護負担軽減に大きく貢献するサービスとご紹介しました。
しかし、介護負担は軽減できても、費用面での負担が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

デイサービスの費用は、利用者の要介護度やサービス内容によって異なりますが
一般的に以下の費用がかかります。

・利用料:介護保険の自己負担額によって決まります。
・食事:昼食代やお茶代など
・その他サービス加算:入浴介助、栄養管理、日用品費など

持ち込み可能な施設であれば、ご自身のものを持ち込むことで費用を抑えられる場合もあります。

このような負担を減らすために、介護保険を利用したり、実際にサービスを受けるデイサービスを見学、体験利用することである程度事前に確認することができます。

5.まとめ

デイサービスは、利用者にとって身体的・精神的な健康を維持するための重要な介護サービスです。
また、その家族にとっても介護負担を軽減するための支援ツールです。
高齢化社会が進む中、デイサービスの役割はますます重要となっており、その需要は今後も増加していくことが予想されます。
利用者一人一人に合わせた質の高いケアとサポートを提供することで、デイサービスは今後も多くの利用者とその家族を支えていくでしょう。

ご自宅で安心して暮らしていただくために。

介護の仕事に興味がある方、ぜひ私たちと一緒に一人一人に寄り添い、心のこもった介護で、利用者様の生活をサポートしませんか?

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