
就職活動をしていると、よくインターンシップという言葉を耳にすると思います。
現在では、就活生の約80%の方が、インターンシップを経験しているそうです。
特に、管理栄養士を目指す皆さんにとっては、貴重な経験の場となることでしょう。
この記事では、短期・長期インターンシップの解説とそれぞれのメリット、管理栄養士が参加すべき理由、当クリニックで実施しているインターンシップの内容について詳しく解説します。
1.インターンシップとは?
インターンシップとは、学生が社会人として働く前に「就業体験」ができる制度です。
一般的に大学3年生の夏〜秋にかけて参加する人が多いとされていますが、最近では早くから就職活動を開始する傾向があり、大学1~2年生も参加できるインターンシップが増えています。
インターンシップには、「短期インターンシップ」と「長期インターンシップ」の2種類があります。
それぞれのメリットや自身のスケジュールを考え、自分に合ったものを選択すると良いでしょう。
1-1.短期インターンシップの特徴
短期インターンシップには、1日だけ行う「1dayインターンシップ」と、2週間ほどの短期間で行われる「グループワーク型インターンシップ」があります。
・「1dayインターンシップ」・・・主に会社説明・質疑応答・院内見学等が中心の内容です。
・「グループワーク型インターンシップ」・・・上記に加え、複数人のチームに分かれて共通の課題に取り組む「グループワーク」を行います。
解決策を考えプレゼンまで行うこともある「グループワーク」は、本選考でもよく行われるため、本採用の事前練習にもなりますよ。
1-2.短期インターンシップのメリット
短期インターンシップに参加する1番のメリットは、「気軽に参加できること」です。
エントリーシートなどの書類を作成せずに申し込むだけで参加できる場合が多く、友達と一緒に参加できるケースもあります。
実際に働いている社員から直接話を聞き、質問ができることや、現場の雰囲気を感じられることも魅力の1つでしょう。
期間が短いため、学業に影響をもたらすことも少なく、複数の企業のインターンシップに参加することも可能です。
まだ、明確に就職したい企業が決まっていない方におすすめのインターンシップとなります。
1-3.長期インターンシップの特徴
長期インターンシップの期間は企業によって異なりますが、数ヶ月~数年単位で行われることが一般的です。
そのため、一部の企業では給料が支給されるケースもあります。
また、長期インターンシップに参加するには、多くの場合、「選考試験を受ける必要」があります。
選考方法は、書類(履歴書・職務経歴書)の提出・面接が主となりますが、グループディスカッションなどを求められることもあります。
企業によって選考方法は異なるため、事前に募集要項を確認しておくと良いでしょう。
長期間関わることになりますので、自分が本当に行きたい・経験を積みたいと思える会社を選ぶことが重要です。
1-4・長期インターンシップのメリット
長期インターンシップでは、実際にその企業の社員と同様の業務に携わります。
業務を経験することで自身のスキルアップができるだけでなく、「就職後のイメージが掴みやすい点」がメリットと言えるでしょう。
また、関わる期間が長期に渡る分、社員の方との関係も深まります。
表面上だけではない、企業の裏側まで深く知ることができる点も魅力の1つです。
さらに就職活動が本格化した際には、アピールポイントとして活用することができます。
長期インターンシップを通して感じた思いを書くことで、「説得力のある志望動機」になるでしょう。
また、勉学との両立を図り、インターンシップを乗り越えたことは、必ずあなたの強みとなるはずです。
2.管理栄養士がインターシップに参加した方が良い理由
管理栄養士の仕事は、就職先により業務内容が大きく異なるのが特徴です。
主な就職先をいくつか紹介します。
患者さまへの栄養指導や食事管理のサポートをする業務が中心です。
大きな病院では、入院している患者さまの食事計画を立てることもあります。
高齢者や介護が必要な方々の食事管理を行います。
栄養バランスを考えた献立作成、食事指導なども伴うお仕事です。
成長期の子どもに必要な栄養素を考えた、給食の献立を作成します。
場合によっては、子どもたちや保護者の方に食育の講座などを行うこともあります。
子ども~身体を動かすことが好きな方・アスリートまでの幅広い方を対象に、運動能力を高める為の栄養素・食事の取り方のアドバイスを行います。
栄養の力でケガをしない、疲れにくい身体づくりのサポートを行う、今注目のお仕事です。
健康食品やサプリメント・離乳食など、扱う商品は企業により異なりますが商品の開発や研究をを行います。
栄養アドバイザーとして助言することもあります。
このように、管理栄養士では就職先によって求められる仕事が違うということがわかるでしょう。
入社後に、「自分がやりたかった仕事と違った」というギャップをなくすためにも、インターンシップを通して業務内容が自分に合っているかどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。
また、管理栄養士を志望する方にとって、自分がどのような仕事をしたいのかという明確なビジョンを持つことも、とても重要です。
◆参考文献
日本栄養士会「管理栄養士とは」
3.当クリニックのインターンシップについて
当クリニックでは、定期的に「1dayインターンシップ」を開催しています。
当日のタイムスケジュールと参加された方の声をご紹介します。
3-1.インターンシップの内容
《タイムスケジュール》
14:00~ ・「分子栄養学」「選択理論学」の勉強会
15:20~ ・マンダラチャートの作成
15:50~ ・院内見学
16:10~ ・院長メッセージ動画
16:30~ ・クリニックの今後の展望
17:00~ ・質疑応答
17:10~ ・今後のご案内
当クリニックで行っている「分子栄養学」と「選択理論学」を組み合わせた独自の栄養指導は、管理栄養士の皆さんにとって大変興味深く、勉強になる内容だと思います。
また、大谷翔平選手が高校生の時に使用していたという「マンダラチャート」の作成では、自分の目標を明確にし、どうやったら達成できるのか、自分自身の心を見つめ直すことができますよ。
3-2.参加された方の声
・1日だけでも学べる部分が非常に多く、勉強になりました。
・マンダラチャートでは、将来の自分について考えさせられるきっかけとなりました。
・管理栄養士が栄養を通して、患者さまと共にオーダーメイドの治療法を作ることが分かりました。
・これからの人生に役立つ、実りあるインターンシップでした。
当クリニックは、明るい人が多く、年代も20代と就活中の皆さんと世代が近いスタッフも在籍しています。
当クリニックに興味のない方でも参考になる内容・また話しやすい環境となっておりますので、ぜひご参加ください。
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4.おわりに
今の時代、インターネット上にはたくさんの求人情報があふれています。
その分、多くの情報に惑わされ、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
インターンシップは、自分がどのような仕事をしたいのか、また、自分のやりたいことが実際にできるのか、目で見て肌で感じることができる貴重な機会です。
インターンシップを有効に活用し、社会人としての大切な一歩を踏み出しましょう。